高齢者向け運転適性確認システムの開発事業
これまで自動車の運転に関わる分野ではあまり注目されて来なかった、高齢者の認知症などに起因する運転能力の変化(衰え)に関し、医学・工学・心理学等の分野を中心とする研究開発を行い、高齢者向けの運転適性確認を始めとする運転能力向上のためのシステム開発を行っています。
今後ますます進む高齢社会における交通事故やトラブルを未然に防ぐ手法を開発し「高齢者(65歳以上:WHO定義)の安全な運転」、「高齢運転者の活性化」を目指すとともに、自動車交通社会全般の安全向上に寄与します。
ブレインメイトでは平成22年12月より、鳥取県倉吉自動車学校と大阪府八尾自動車教習所において、鳥取大学医学部教授浦上先生の協力を得て、誰もが簡単迅速に『物忘れの度合い』に気付いていただける「物忘れ相談プログラム」を試験的に導入しました。画面にタッチするだけで簡単に物忘れの度合いが数値化され、自身で評価が可能となります。
浦上先生によれば、アルツハイマー型認知症は早期に発見し、早期に治療を開始すれば進行を遅らせたり、予防や治療につなげることができるとのことです。
また、八尾自動車教習所には「ドライバーズドックシステム」も設置し高齢者や教習生の運転適性をチェックしています。
これらのシステムをさらに高度化し、高齢者の安全・安心な運転に役立てていきます。